2006年 11月 13日
♬11月13日 月曜日♬
金曜日に思わぬ人に接触しました。
9.11同時多発テロの際、NHKで11日間24時間中継を担当した手島龍一さんの講演会に行きました。
未曾有の出来事を報道するにあたり、ワシントン支局長自らが登場。それも長時間。画面に釘付けになりながら当時は正直、出来事と報道する人の雰囲気があまりに違うことに違和感がありました。それが時が経ち、事実が明らかになるにつれ、あの女性的でありながら淡々と伝える手島話法に見せられていった視聴者も多かったと思います。
どんどんあか抜けていかれたのも男性といえども人目に触れることによりここまで変わるんだとも教えてもらいました。
そしてエビジョンエル騒動に巻き込まれ、独立した手島さん。小説家のとしてもベストセラーを出す驚く才能を見せています。「ウルトラ・ダラー」では著者がスパイ?と思わせるような書きっぷり。
そして11日に新刊が発売に。その前日にお会いしたので本にまつわる話からブッシュ大統領、アメリカの実情、そして北朝鮮問題にまで広がる話に魅了されてしまいました。あの独特の話法には柔らかい話口調ながらも内に秘める情熱的な人柄が加わる為に90分間飽きること無く聞かせてしまう力がありました。
講演スタート時に導入として話された内容で興味深かったのはアメリカ北西部にあるオリンピック半島に潜んでいるベトナム帰還兵の暮す「さまよえるヒーロー達」そして「イタリア フォレッチェで出会ったジゴロと貴婦人」
いずれも新刊の中に登場している話ですが手島さんの口から聞いた内容は本よりも臨場感がありました。
さらにちょうどアメリカ中間選挙の翌日だったこともあり、ブッシュ政権とアメリカの内情にも触れてくださったのでなるほどと頷く箇所も多々。
手島さんの話を支える一番の魅力は「報道魂」です。なぜ?といつも思い、そのなぜ?の視点を絶えず失わず、五感を最大限に生かし、書き、話すことです。
自分の感じることを大切にする!学ばせていただきました。
by iwma501
| 2006-11-13 22:49