2011年 10月 27日
++客観力のバージョンアップ++
いきなりドイツに行きたいと言われ、付き添った旅がワタシに授けたものは
「客観力」だったように思います。
ことあるごとに書いてきましたが、人からみると異常なほどに親子愛や家族愛に淡白なワタシです。
ある友達は言いました。
「人にはそんなに優しいのにどうして親にはそうじゃないの?」
この親は自分の両親も彼の親も含みます。
そういわれてからワタシって変かもって悩んだこともありましたが、
あるとき、その理由は前世が関わっており、今世の課題は別にあることを知り、納得しています。(もちろん、人によってはそんなバカなとおっしゃると思います)
そして、両親もそれが分かっているようでワタシをまったくアテにしません。
どんなときも夫婦ふたりで決めて生きてきています。
そんな父がドイツに行きたいと言ってきたので
あれ?と思いつつ、それは良いことかもと快諾しました。
もともと旅好きでしたからそれこそ冥土の土産に心残りがないようにと思っているのだと思います。
ドイツも特別な思いがあるのではなく、なんとなく行ってみたかったそうですから。
数年に一度会うか会わないかの父と24時間態勢で過ごす10日間です。
彼は想像以上に老いていました。
歳を取るということはどう言うことなのかを見せてくれたと思います。
風邪を引いて熱が出た夜にはアルツハイマーかと怖くなるような言動もあり、ドキドキしました。
でも、それもリハーサルのような気持ちで対応している自分が居ました。
もともと無口ですがまったく人と会話をしない彼にとても困惑しました。
だけど考えると15、6年に渡り、野菜と土とイノシシと鹿と母としか交わっていないわけですからコミュニケーション能力が退化していてもしょうがありません。
ただ、後半戦になると感覚がよみがえってきているのも分かり、安心もしました。
食事の仕方も年寄りそのもので何度となくアドバイスしていくと段々、紳士的に変化してくれました。新しいのが好きな感覚もよみがえり、外国人のおしゃれなゆで卵やパンの食べ方に影響されて真似しているところはお茶目でした。
負けずキライな性格です。
きっと彼は次なる計画のために足腰を鍛え、脳を活性化させてくるはずです。
旅を終えて今、思うことは「客観力」が付いたことです。
旅費は彼が出してくれたのでワタシはお仕事!と思って付き添ったのも良かったのでしょう。
そして、収穫は
両親だけじゃなく、9歳年上のMR.IWや独身の友人たちに介護が必要になったとき
彼らに出来るだけ快適な対応をしたいというチャンネルが開いたことです。
それは介護をするワタシにも返ってくる快適さです。
人のために!
は
後に
自分のためになる!
by iwma501
| 2011-10-27 12:42
| LIFE