人気ブログランキング | 話題のタグを見る

++小曽根真&GARY BURTON++

++小曽根真&GARY BURTON++_d0079988_12381631.jpg


201006.21月曜日 杉並公会堂は満員御礼。
拍手に迎えられてステージに登場したのは笑顔の小曽根真大先生と師匠のGARY BAURTONさんです。

ワタシが小曽根さんを大先生と呼ぶのには訳があります。
それは、3月まで担当していたFM COCOLOの番組BAYSIDE WINDSに
5年の間になんと7度もゲスト出演をしてくださり、最後の放送ではワタシごときに愛のあるメッセージを書面ではなく、録音の状態でいただいたりと身に余る光栄のいたりとはこのことなりというおつきあいをしていただいたからです。
ジャズの「ジャ」が判り始めた頃にお会いして不躾な質問にも丁寧に判り易く、そして愉快に答えてくださいました。盛り上がりすぎて初対面で「もう帰って」と言ってしまい、「おもろいなぁ」と打ち返してくださるのはまさにジャズのセッションそのものでした。
全てはワタシの宝物のような思い出ばかりです。
これらは担当してくださったディレクターのPBさんのお陰で体験できたことで感謝の気持ちでいっぱいです。

そんな小曽根真大先生には尊敬するミュージシャンが何人かいらっしゃいます。
オスカーピーターソンにはじまり、ゲーリーバートン、チックコーリアなど
インタビュー時にも幾度となくこの方達の名前は登場しました。

今回のコンサートはその尊敬する巨匠のひとり、GARY BURTONとの共演です。
この二人が2003年にリリースしたアルバム「ヴァーチュオーシ」はグラミー賞にノミネートされました。

その二人のデュオが目の前で繰り広げられるのですから杉並公会堂まで駅から行列になって観客が押し寄せるのも納得します。

一曲目の Afro Blueが始まった瞬間、涙が出てきました。
感動とかじゃなくて音符の連なりが二人に奏でられて呼吸を始めたのが伝わるというか、
巧くは表現出来ませんが、そう、ワタシの身体の細胞ひとつひとつが喜んでいる感覚です。
演奏は「次々」という表現がぴったりなほど1分1秒を惜しむように立て続けに演奏されていきました。GARY BURTONさんがものすごいミュージシャンであることは存じ上げていましたが恐るべし!GARY BURTONでした。一曲一曲終わるたびに、クールでジェントルマンでいらっしゃるのに終わった途端、どうだ!ってリアクションがかわいいの。
すばらしい演奏の数々にまさに「芸術」の域。
大先生の才能はまたまた磨きがかかっています。とどまるところ知らず。
また、お話しする機会があったらぜひ、伺ってみたいです。
「いったい毎日、どれくらい練習するの?」

いやぁ、この感動は体感しないと伝わらないと思います。小曽根真大先生は今年、かなり精力的にコンサートを開催するのでぜひ、機会をつくってお出かけいただきたいです。

杉並公会堂のサイトで公開された曲目リストを貼っておきます。

第一部
Mongo Santamaria:Afro Blue
Milt Jackson:Bag’s Groove
Chick Corea:Bud Powell
Makoto Ozone:I need you here
Makoto Ozone:Crystal Love
第二部
Domenico Scarlatti:Sonata No.20
Maurice Ravel:Prelude from“Le Tombeau de Couperin”
George Gershwin:Piano Concerto in F 3rd mov.
Astor Piazzolla:Laura’s Dream
Makoto Ozone:Kato’s Revenge
アンコール
Charles Christian:Air Mail Special
Makoto Ozone:Times like these

最後のTimes like theseの時には会場の天井一杯に木の葉っぱが繁っている画像が浮かび上がり
大きな木の下に立ち、空を見上げている感覚を味わえました。
すてきな演出でメロディとのリンクも完璧です。
小曽根真大先生らしいメッセージ「未来を感じろ」をみなさんに送っているようにも思えました。

最後に杉並公会堂が用意したプログラムに触れておきます。

++小曽根真&GARY BURTON++_d0079988_1322582.jpg


表紙をめくると見開きでこの日のコンサートのご案内の文章が書かれています。
これが実に素晴らしい内容です。
男性が書いていらっしゃるのだと思います。残念ながらお名前が記載されていませんが、始まる前に読むのと終演後に読むのとではこんなに受ける印象が違うのかと思うような書きっぷりで
実に小曽根真大先生とGARY BURTONさんの奏でる音の価値を判っている、みんなに楽しんでくださいね、良いものですからねという強い愛情が伝わってきます。
サブタイトルに〜クールに高揚するJazz〜と入れたところに喝采をお送りしたいです。
パンフレットを終演後に読むたのしさを改めて教えていただいたように思います。

この夜に誘ってくださった全ての皆さんにお礼を申し上げます。
そして、小曽根真さん、PBさん、ありがとう!
by iwma501 | 2010-06-21 23:14 | MUSIC