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++インドの洗礼++

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何度も何度もインド行きの誘いはあったもののいつも寄せては去り、寄せては去りの繰り返しでした。
「インドは呼ぶから」それまで待つしかない!
2年前にもっとも強い波が押し寄せたものの素通り!
不思議な国です。
それが、今回、思いも寄らぬ型で「インドに招かれた」旅になりました。

一切の予習なし!
全てを受け止めよう!
ただ!あこがれのタージマハールで写真を撮ることだけはヨロシク!でした。

最初の訪問地はデリー!
一般の人はまだしもリキシャやタクシーの運転手、そして客引き旅行社の面々は
音もなく現れ、親切そうに話しかけ、自分の有利な方向へと嘘をつく!
ガイドブックにも赤字で書いてあったがホントウに嘘つき!な人だらけです。
よくまぁ、ヌケヌケと!あっぱれな嘘の連発!
駅員を装い「その列車はキャンセルになったからこっちへ来い、これが乗れる列車の手配をしてやる」とか、「どこへいくんだ!俺が連れていってやる」等等、その嘘を上げたらきりがない!
俺の客だと自分のタクシーに乗せようと罵声を浴びせ合いながら私達を取り合う!
夜中の3時に場所を知っていると言いながら行きたい方向を真反対に進んで自分たちの駐輪所へ連れていき、一服しようとする。文句を言ったらリキシャの部品の具合が悪いんだとヌケヌケと嘘をつく!
それらに打ち勝ちながら・・・・彼らは生きていくことに必死なのだと大きく頷いていました。
嘘をつくことは悪いことではなく、嘘をついてでも生きていたいのだと。
騙されるほうが悪い!が彼らの理論なのかもしれませんね。いえ、騙してやろうとは思っていないのでしょう。いいお客さんだとは思っているだけ。
お客が来たら店に呼び込むのは万国共通なこと。
その呼び込みに値する行動範囲が広いだけなのです。そう!チャンスは逃さない。数打ちゃ当たるの精神なのでしょう。
表現は良くないけれどこれがぴったりなので言わせてください。彼らは「犬」のようです。嗅ぎ付けてくるのです。インドの本当の犬はおおらかで日当りのいいところでただただ丸くなって寝ている代わりに犬人間は動き回っています。対照的です。

でも、言っておかなければならないのは
嘘をついて生きなけれならない人達は我々が出会ったインドの人たちの1/3の割合の人達です。インドの人たちとひと括りは良くないですね。正しくはデリーとアグラの人達がです。
残りは普通に暮す市民としっかり訓練を受けて仕事をしている人達。

一般の人達にはなんどか優しくしてもらいました。
その中で一番!印象に残ったのはニューデリー駅のプラットホームで嘘つき人に付きまとわれている私達を助けてくれた本屋のおじさんの言葉です。
「Don't ask anybody. Go yourself!!」
今回のインドが私にくれた言葉です。これを私にインドは伝えたかったではないかと思えてなりません。

2010年、いえ、これからの私の人生はこの言葉通りになるでしょう。
「Don't ask anybody. Go yourself!!」
自ら考え、自ら進み、自らを信じる。

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by iwma501 | 2010-01-12 11:21 | LIFE