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♬師匠♬

才能がないのにそれを仕事にしようと、いつかプロになれるかもしれないと、がんばっている人がいます。

「他の夢を探そう」と伝えるべきか。

私の師匠はもう、この世界から引退をした人ですが、とても厳しい方でした。
当時は、トイレのドアを蹴っ飛ばして反抗していたほど(師匠に逆らうことは地獄に堕ちることだから、事務所のトイレのドアが犠牲になってた。笑)、厳しかった。愛のある厳しさで、かならず、皆の前できっちり怒ってくれました。

たとえば・・・・
♡なぜ、自分(師匠)の前を歩くんだ!
♡先輩が席についていないのにのんきにお弁当を食べているんだ。
♡上座に座るな!
♡クライアントさんより、高いメニューを頼む馬鹿に注意しろ、先輩だろとか。
♡集中しないといけない時に、空気を読め!
♡とにかく、回りを見ろ。
♡先を読め!
♡先輩の足をひっぱるようなことはするな。
♡その為には、全身全霊で努力しろ。

今の私があるのは、だれがなんと言おうと22年前にアナウンスの、タレントとしてのいろはを解いてくれた師匠のお陰だと言えるでしょう。悔しいけど(笑)
なにより、師匠の育てた弟子の中にはでドンと言われるほどに成長し、社長になった人もいる、何人もその道でベテランと言われて活躍をしています。それってすごいことです。

その師匠のいつも言っていたのが、「才能のない子にいつまでも夢を見せ続けることは罪だ。他の夢を見ることを教えて上げることも愛だ」
当時は、夢見る夢子の私だったのでなんて残酷な人だと、宣告された後輩や同輩の涙を見て、トイレのドアを蹴ったものです。
でも・・・・間違っていないといつの間にやら思うようになりました。
才能がないってきっと本人も分かっているように思えます。ただ、だれも現実印を押してくれないから、その夢を捨てきれないのではないか・・・・それは、本人にも、回りにとっても良い影響を与えないなって!

師匠には、もう何年もお会いしていません。
ご主人の海外赴任についてアメリカに5年行かれて、帰国なさってからも何年も経つのに不義理をしています。
そろそろ、胸をはってお礼を言える時がきたなって思います。
今年後半の目標リストに加えることにします。
「師匠に会いに行こう」

そして・・・・
by iwma501 | 2007-07-10 12:19